携帯料金が下がってきた
docomoのahamoにはじまって、softbank、auも新しい料金プランを発表したことで、3000円弱でスマホが利用できる環境が整ってきた。
一方で、楽天は2980円で5Gも含めて通信し放題というプランを出している。日本通信は、日本通信SIMとして、ほぼ同条件で1980円というプランを販売している。
楽天や日本通信はあきらかに、大手3社よりベターなプランだ。
僕は4年ほど前にBiglobeに乗り換えた。ついでに、昨年10月から楽天もSIMを使って試している。僕の端末はSIMが二枚差さるので、両方を入れて、基本的に楽天で運用している。 楽天はじょじょにカバーエリアが広がってきていて、契約した10月当時ローミングで接続していた場所もどんどん楽天でつながるようになってきている。
エリア内なら使い放題なので、車を運転しているときに、Netflixを流しっぱなしにしたりしている。ちなみにローミングエリアでは、低速にすればデータ無制限で使用できる。 車でNetflixを観るような使いかただと、低速のままでも特にストレスなく閲覧できる。
ちなみに、Biglobeを使っているときは月に30ギガ程度のプランだったけど、上限にぶつかるのが怖くてストリーミングはほとんど使わなかった。 ちなみに試しにストリーミングしたことはある。そのときにも使い勝手にも特に問題なかった。
正直、ネットなどでスピードテストをしている人がいるけれど、実際の使用でスピードダウンが問題になることがあるのだろうか。 ネタがないから測ってるだけなんでは? 自作PCでもベンチマークの弊害が言われているけれど、ハイエンドな人を対象にしたテストは一般人の参考にはならない。
にも関わらず、多くの人は「○○で格安はスピードが遅いって書いてたよ」的なことを言って大手に留まる。
新料金を人は使用するのか
相方に大手をやめてMVNOに移行しようよと伝えると、携帯メールを使っているから無理!という返事が返ってきていた。 未だにキャリアメールを使うことがあるということにちょっと驚くのだが、大手じゃないとだめな理由としてはじゅうぶんに納得ができる。
では、他の人はどうなのか?というと、キャリアメール使っている若い人というのはあまり見ない。 でも大手を使ってる。 じゃあ、なんで大手を使うのか? 明確な理由はないみたい。
卒業研究のテーマに、日本ではなぜiPhoneを使うのかというテーマを選ぶ学生が毎年一人はいる。 これ、全然明確な答えがない。たぶん、ネットワーク外部性で説明できると思うんだけど、じゃあなぜそうなった?というとちょっと分からない。
結局、みんななんとなくiPhoneを選ぶし、キャリアも大手を選んでいる。 それ以上の理由はないのかもしれない。
人がなんとなく流れている状況で、それを変えようとすることは実は難しい。 人は現状に不満をもっていないから、新しい環境に移行することには必要以上にコスト感を持つ。
「本人が納得してるんやから、それでええやん」
ということか。
なんとなく、そんなに豊かでもない人たちが、すごく給料の高い大手キャリアにもうけさせているというのが嫌なんだけど、多くの人はそれには文句ないみたい。
もしかしたら大手との差は、大手を使う安心料ということで納得しているのかもしれない。 あるいは、「格安を使うのははずかしい」とでも思っているのかも。 通話品質がよく、通信速度も早かったPHSが廃れてしまったのも、PHSが当初、簡易携帯と呼ばれたことと関係があったように思う。
その点ユニクロなんかはうまいこと、安いもの=恥ずかしいというイメージをうまく払拭している。 この戦略にならうと、MVNO業者にも光が見えてくる気がする。
値段の差を1000円だとすると、この差を例えば900円にして、値上げした分をなにかに使うというのはどうだろう。 例えば、国際貢献でもいいし、スポーツチームを応援するでもよい。
楽天なんかだと、e-sportsのチームの運営費にしてもいい気がする。 楽天○○SIM(○○はチーム名)とか、いい気がする。
「僕は○○を応援したいから、このSIMを使っている」と人に言える。 あるいは、サポーターSIM的なものを作って、100円分をメニューから配分できるとかはどうだろうか。 国際貢献を20%、スポーツの支援を50%、地域貢献を30%とか、配分する。
大手と価格競争をすることはよいけれど、「安い」のは選ぶ人の羞恥心を誘いかねない。 あえてそこは、安いのはおまけで、応援がメインとするような表現にする。
なんとなく、昨今の携帯料金事情について、だらだら書いているうちに、おもしろそうな企画ができた気がするなあ。